魅惑のシロダーラ

こんにちは!

セラピストのSaeです。



アーユルヴェーダセラピストになって13年、お会いする方に

「アーユルヴェーダサロンをしています。」とお話すると

「あの額にオイルを流すエステでしょ!」と95%の割合で言われます。

今回は、そのシロダーラについてのお話です。



シロダーラは、アーユルヴェーダ医学の中でも重要なトリートメントのひとつで、たっぷりのオイルなどを使用します。はたから見れば、ただオイルを流しているだけですが、その全身がとろけるような感覚は、これまで体感したことのない時間で、やみつきになる方も多く、とても人気があります。

セラピスト側としては、とても難しく熟練のテクニックが必要とされます。

クライアントよって全く違うので、本当に難しいです。


通常、アーユルヴェーダクリニックでは、朝目覚めてから、ドーシャチェックと脈診を含めたカウンセリングを行い、その方の症状に合わせて、数日間連続してアヴィヤンガやシロダーラ、その他のトリートメントを行っていきます。

実際、ほとんどのクライアントの間では、旅先やサロンで1ヶ月に1日のみ行う方も多く、その場合はヘッドスパとしてとらえて行うこともあります。

今回は、シロダーラのアーユルヴェーダ的考え方をご案内いたします。


シロダーラとは

シロダーラは、アーユルヴェーダのオイル療法(スネハ・カルマ)です。

2つのサンスクリット語で構成されていて「シロ」は'頭'、「ダーラ」は'流れ''注ぐこと'を意味します。

額にあたたかいハーブオイルやミルクなどの液体を一定のリズムで流し、リズミカルに頭皮をつたって流れていきます。自分でコントロールしようとせずに、流れに身をまかせることが大切で、カウンセリング後、何のオイルなどを使用するか、ポットの高さ、流す時間、流す位置などを、クライアントの体調や体質によって、一定の基準のもとトリートメントを行っていきます。

この基準を無視すると、悪い症状を引き起こすことがあるので、熟知しているセラピストによってされることが大切で、クライアントも細かな症状を伝えることで、改善への近道となります。


シロダーラのメリット

一般的な化粧品を腕の内側に塗布した場合の経皮吸収率を1とした場合、額はその6倍、頭皮は3.5倍とされており、シロダーラのようにあたたかいオイルなどを流す場合、さらに吸収率は上昇するといわれております。



なので、質のよいものを塗布することで、肌・髪の毛に栄養をダイレクトに与えられます。また、

・深いリラクゼーションによる精神的・身体的活動のバランスを整える

・中枢神経系の機能を高める

・不安の軽減

・頭痛のケア

・睡眠の質の向上

・血液循環を高める

・若返りを促進

が期待できるといわれております。


シロダーラの禁忌事項

脳腫瘍、頭や額の擦り傷や切り傷、頭や額の湿疹や日焼け

最近うけた首の怪我、発熱、吐き気、嘔吐、激しい脱力感、疲労感など

急性疾患のとき、生理中やその他の激しい不調時には受けることはできません。


シロダーラを受けるタイミングやポイント

シロダーラだけではなく、アヴィヤンガなどのトリートメントにもいわれていることですが、

・一般的に晴れた日の午前中にする

・トリートメント後、3〜5時間はオイルをつけた状態のままにすることが望ましい

・トリートメント後の昼寝はしない

・シロダーラを受けている期間は旅行、アルコールや喫煙はしない

・あたたかい飲み物、食べ物をとる


いかがだったでしょうか?

人気のシロダーラも深いリラクゼーションを感じるトリートメントですが、本来の目的やよりよく実感するためのポイントも知ることで、受けたあとの違いを感じられると思います。

参考になさってみてくださいね。





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